ホーム コラム 教育について考える 〜二国間の教育の相違点〜
教育について考える 〜二国間の教育の相違点〜

 今回は、日本とアメリカの教え方の違いについてお話ししたいと思います。

  国語の時間に「文法」を学びましたが、覚えていますか?学校で習った「国文法」は、橋本進吉の論をふまえて作成されました。文法の性質自体、足し算の答えのように絶対的に正しい法則ではありません。文法とは、むしろ人が使う言葉があってそれを整理する収納棚のような役割だと考えて頂けると想像がつくかと思います。

   書類の整理をしていると、どうしても例外が出てどのファイルにも当てはまらないという書類が出てきませんか?「言葉」の世界も同様で、日々使われる言葉があり、「言葉ありき」であり、言葉は時代と場所と使う人の年代や性別等で変化をします。結論として、日本の教育では「一つに絞っておこう!」ということで複数あるうちの一つの文法を私たちは学校で習います。

  アメリカでは、先生がカリキュラムを決めて授業を行っているのが一般的です。文法を教えるとき一例として、「あるグラマリアン(文法学者)は、こういっています。他にもこういう見解を出している文法学者もいます。今回の授業では、多くの説が或る中でこの文法学者をクローズアップして学んでいきましょう!」と行った具合に、多くの見解がある中の一つを選ぶという立ち位置の説明から入るのが、教本的な授業展開です。

 矛盾点もあるわけですから、学習者がそこを指摘して新たな疑問点を学ぶ事も多々あります。

 ここから日本の文化とアメリカの文化の違いを垣間みる事も出来ます。日本では、統一させその共通事項が浸透しているかが重要であり、アメリカでは事実を探求する事に注意を払い、個々のチャレンジや創造性を重視します。

 アメリカは科学的に説明する事、真理の追究が好きな人には学びやすい学習環境だとも言えます。日本の教育からは、全国津々浦々同一のカリキュラムを統制してすすめていることによって、「あ、うん」の呼吸が出来るような統一性のあるコミュニケーションをはかることには良いです。

移動の多い家庭には、日本の教育環境の方が混乱を回避できますね。

日本人は画一的だとネガティブな意見としてニュースで見たりしますが、根本の学習内容や指導案に違いがありますので一人一人の国民が画一的なわけではないと思っています。

お子さんは、アメリカ現地校では優等生なのに家では日本語で行うお母さんとの勉強を嫌がるという場合は、教える時のアプローチの仕方を変えるのも一つの方法です。

「とにかく覚えなさい!」

と言う一つの方法しかないようにも取れる言い方をしている場合は、色々あるだろうけどその中の一つだと前置きしてみてから教えてみてはいかがですか。

 

大成塾 

金子 英恵

 

イメージ図は、フリー百科事典『ウィキペディア』より抜粋


 
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